中国文化産業の営業収入が500兆円に迫る

国家統計局が6月29日に発表した統計によると、2025年、中国の文化および関連産業(以下「文化産業」)の営業収入は20兆8254億元(約498兆円)に達し、過去最高を更新した。前年比8.8%の増加となった。

サービス業が成長をけん引

文化産業では、サービス分野の比重が高まっている。2025年の文化サービス業の営業収入は12兆3052億元(約295兆円)で、前年比12.8%増。文化産業全体に占める割合は59.1%と前年より2.1ポイント上昇し、営業収入の増加への寄与率は82.7%に達した。一方、文化製造業の営業収入は4兆9919億元(約120兆円)(前年比0.6%増)、文化卸売・小売業は3兆5283億元(約85兆円)(同8.0%増)となった。

文化産業を構成する9業種はいずれも増収となった。このうち、クリエーティブデザインサービス(13.2%増)、コンテンツ制作(12.4%増)、ニュース・情報サービス(12.3%増)、文化・娯楽・レジャーサービス(10.7%増)の4業種は二桁成長を記録した。また、文化設備製造(8.0%増)、文化流通サービス(7.7%増)、文化投資・運営(3.1%増)、文化関連支援・仲介サービス(2.7%増)、文化消費向け端末製造(2.5%増)も着実な伸びを示した。

文化産業の資産規模も拡大を続けている。2025年末時点の文化産業の総資産は37兆4474億元(約897兆円)で、前年末比8.9%増となった。業種別では、文化製造業が5兆602億元(約121兆円)(5.7%増)、文化卸売・小売業が2兆7443億元(約66兆円)(7.2%増)、文化サービス業が29兆6428億元(約710兆円)(9.6%増)となった。分野別では、コンテンツやメディアなど文化の中核産業の資産は29兆4145億元(約704兆円)(8.7%増)、文化関連分野は8兆329億元(約192兆円)(9.4%増)であった。

文化産業の収益力も着実に向上した。2025年の文化産業全体の利益総額は1兆9034億元(約46兆円)となり、前年比7.3%増加した。このうち、一定規模以上の企業の利益総額は1兆3933億元(約33兆円)(5.6%増)、一定規模以下企業は5101億元(約1.2兆円)(12.2%増)だった。文化産業の営業利益率は9.1%で、従業員一人当たりの営業収入は96.3万元(約2307万円)、同利益は8.8万元(約211万円)となり、それぞれ前年より9.4万元(約225万円)、0.7万元(約17万円)増加した。

新業態が高成長

新業態の文化産業が引き続き成長をけん引した。新業態の特徴を持つ16業種の営業収入は7兆6651億元(約184兆円)で、前年比15.1%増と、文化産業全体の伸びを6.3ポイント上回った。また、一定規模以上の文化企業による研究開発(R&D)投資額は1820億元(約4.4兆円)となり、前年比12.1%増加した。