「第14次五カ年計画」期間中に24万超の都市老朽住宅街区を改修
中国の住宅環境がさらに改善

10月11日、国務院新聞弁公室が「第14次五カ年計画の高品質な実施」シリーズ記者会見を開き、住房・都市農村建設部の倪虹部長が住宅・都市建設分野の成果を報告した。この5年間で住宅環境は大きく改善し、都市の住み心地が向上、建設業の高度化も進んだ。

「小さな切り口」で

「大きな民生」を改善

過去5年間、全国の住宅・都市農村建設部門は、成長安定・民生向上・リスク防止・構造転換に注力し、経済発展と民生改善に成果を上げてきた。「十四五」期間中、全国で新築分譲住宅約50億平方メートルが販売され、保障性住宅や老朽住宅改修などにより1100万戸超を整備、3000万人以上が恩恵を受けた。

老朽住宅街区24万カ所が改修され、1億1000万人が生活環境の改善を実感。エレベーター12.9万基、駐車場340万台分、地域サービス施設6.4万カ所を増設し、上下水道・ガス管など84万キロを更新。さらにポケットパーク1.8万カ所、緑道2.5万キロを整備し、身近な改善で大きな満足を生み出した。

建設業の総生産額は2024年に32.7兆元(約687兆円)、付加価値9兆元(約189兆円)に達し、過去最高を更新。「深中通道」(深圳と中山を海上で直結する革新的な交通インフラプロジェクト)や北京冬季五輪会場、「一帯一路」の「雅万鉄道」(インドネシア・ジャカルタとバンドンを結ぶ高速鉄道プロジェクト)やルセイル・スタジアム(カタール・ドーハ近郊のルセイル市にある大規模なサッカースタジアム)など世界的事業が注目を集めた。倪虹部長は「不動産改革を深化させ、新たな発展モデルを構築し、『人・家・土地・資金』を連動させる仕組みを整えている」と述べた。

 

都市更新で顕著な成果

都市更新は都市化の必然的過程である。住房・都市農村建設部の秦海翔副部長は、第19期五中全会で打ち出された都市更新行動の実施以来、政策整備や試点推進で確かな成果が得られたと述べた。

住民の「急・難・愁・盼」(差し迫った困りごと)に対応し、都市の弱点を明確化。「診断してから更新」「診断なき更新なし」が共通認識となり、現在297都市と150余りの県級市で都市体検が進められている。

城中村(都市の中に取り残された農村集落)改造2387件で230万戸超の安置住宅(再開発により立ち退きを求められた住民や老朽住宅の改修で一時的に住居を失う住民に対して政府や開発主体が代替として提供する住宅)を確保し、危険老朽住宅17.5万戸の改修を開始。地下インフラ共同トンネルの整備で都市の安全性とレジリエンス(回復力)を強化した。

さらに「良い家・良い街区・良いコミュニティ・良い都市」(四好)建設を推進し、旧市街地6500超、老朽化した工場地帯700超を改修。市民に快適な生活空間と多様な消費・起業の場を提供し、「診断―更新―評価―改善」の循環モデルを構築している。

 

「良い家」をつくる

五つの柱

「良い家」は人々の豊かな暮らしへの願いを託すもの。倪虹部長は、その実現には基準・設計・建材・建設・運営管理の五要素が欠かせないと述べた。

① 良い基準:2025年5月1日施行の『住宅プロジェクト規範』で14項目を引き上げ。階高を3m以上に、4階以上はエレベーター設置を義務化、遮音性能も10デシベル向上。

② 良い設計:全国住宅設計コンテストに約2000件が応募。新築・改修の優秀案を年末に表彰し、実践モデルとする。

③ 良い建材:新建材やグリーン素材、スマート防犯、IoT技術を導入し、「完成後すぐ住める」高品質住宅を推進。

④ 良い建設:「六不・六防・三省・三要」の基準を体系化し、16分類・262項目の実施マニュアルを策定。

⑤ 良い運営管理:ライフサイクル全体で安全・品質を管理し、住民の小さな不満を解消。温もりある快適な住環境を実現する。