『祁門安茶』新刊発表会が鄭州で盛大に開催

2025年11月22日は、中国の二十四節気のひとつ「小雪」にあたる。この冬の日の午後、河南省鄭州市の国香茶城では、新たな試みとして「品読安茶・閲享茶話」『祁門安茶』読書会および祁門安茶鑑賞会が静かに幕を開けた。

茶文化研究者の楊多傑氏に加え、無形文化遺産の継承者である徐乾氏、孫西傑氏も出席し、参加者を歴史的名茶の奥深い世界へと案内した。会場で楊多傑氏はこう紹介した。「安茶の美味しさの秘訣は、日晒しと夜露にあります」。

安徽省祁門を産地とする安茶は黒茶の一種であり、日中の天日干しと夜間の夜露を取り入れた独自の製法によって、穏やかで長く続く深い余韻が生まれる。この伝統の茶は、民国後期の戦乱によって一時途絶えたが、1990年代に復活を遂げ、「茶界における再生伝説」と称されている。

品読会の会場では、細分化されたお茶の各ジャンルが、茶葉市場でそれぞれどのような探求と実践を行っているかが、モニターに映し出されていた。業界統計によれば、安茶の2024年の生産量は700トン余り、2025年には900トンに達する見込みである。白茶や六堡茶といった人気商品に比べると規模はまだ小さいが、過去3年間の複合成長率は25%を超え、その潜在的な発展力は非常に大きい。

祁門県は安徽省南部の山岳地帯に位置し、森林被覆率が高く、雲霧が立ちこめる環境が安茶の生育にとって恵まれた自然条件を形成している。この土地で育まれた安茶は、独自の「日晒し・夜露」製法によって、個性的な粽葉の香りと、熟成による深い余韻が生まれる。

生活水準の向上に伴い、消費者は健康への意識を一層強めている。後発酵茶である黒茶は茶性が穏やかで、過食や胃腸の不調の緩和にも役立ち、まさに現代の健康ニーズを捉えた存在である。かつては「辺境茶」と呼ばれた安茶も、今では徐々に都市部の日常へと溶け込みつつある。

現在、緑茶・紅茶・プーアル茶・白茶の市場は次第に飽和状態に近づいている。一方で、安茶・六堡茶といった黒茶の細分ジャンルには、新たな発展の機会が訪れている。

安茶は、独特の「日晒し・夜露」という他にはない製法を明確な差別化ポイントとして打ち出しているほか、「熟成するほど香りが増す」という特性や、体内の余分な熱を取り除き、湿気を排出する効能も備えている。現在は、嶺南地方や東南アジア市場で安定した消費者層を獲得している。

現在の茶葉市場は、「投資・投機」の対象から「日常的に楽しむ飲料」へとシフトしつつあり、消費者はこれまで以上に、味わい・品質・健康価値を重視している。

安茶産業がさらなる飛躍を遂げるためには、梧州六堡茶の成功経験を参考に、産業アライアンスの結成による資源統合、基準の統一、ブランドの共同創出などの取り組みが求められる。

同時に、安茶が持つ歴史文化的価値を掘り下げ、賞味体験を刷新し、経年変化の価値体系を整備することで、製品の付加価値と市場競争力をさらに高めることができるだろう。

イベント終了後、茶文化研究者の楊多傑氏は河南省茶葉商会の特別インタビューを受け、祁門安茶の製法、文化、コレクションなどのテーマについて語った。インタビュー内容は、今後シリーズ短編動画として公開され、インターネット上で継続的に祁門安茶を発信・普及していく予定である。