AI、ロボット、革新的医薬品が海外で人気
人型ロボットが北京に集結

北京市人民政府、中央広播電視総台などが共催する第2回世界人型ロボットスポーツ大会が8月22日、北京で開幕した。開幕に先立ち、応用シーン別競技は8月16日から実施された。大会には世界16か国から666チーム、2056台のロボットが参加した。出場チーム数は第1回大会に比べて138%増え、ロボット数は4倍となった。大会には、どのような見どころがあったのだろうか。

参加規模が大幅に拡大

海外からは、アメリカ、ドイツ、日本のチームの出場が目立った。ブラジルからは、ロボットサッカー・ワールドカップに出場した5チームが代表チームを編成して大会に臨んだ。中国からは、宇樹科技、優必選、小米、傅利葉智能など業界大手157社と、清華大学、北京大学、上海交通大学、浙江大学など200の大学・研究機関から、641チーム、1975台のロボットが集結した。

競技種目は、第1回大会の26種目から51種目へと拡大した。内訳はスポーツ競技30種目、応用シーン別競技21種目で、計1301試合が行われた。大会期間は3日間から5日間に延長され、競技時間帯は午後と夜に変更された。

予選ラウンドが廃止され、新たに武術と競技ダンスが競技種目に加わった。また、若いチームに実戦の機会を提供するため、サッカー競技には3対3のU19部門が新設された。

審判体制も強化された。今大会では、国際級28人、国家級75人、1級120人の計223人の審判員が選出され、前回大会より100人増加した。審判団には国際級の主審や経験豊富な国家級審判員が加わり、競技をめぐる紛争に迅速に対応するための仲裁委員会も設置された。

人型ロボットは、さらなる限界突破に挑んでいる。今年4月に開催された「北京亦荘ハーフマラソン・人型ロボットハーフマラソン」では、最速記録が50分26秒となり、人間の世界記録を上回った。今大会では、新たに走り幅跳び、重量挙げ、綱引き、卓球などが競技種目に加わった。いずれも、ロボット本体の構造やコア部品の性能を極限まで試す競技だった。

今大会は競技種目が多く、日程も長いことから、組織委員会は各競技会場の近くに「ロボットの家」を設置し、試合前のトレーニングや充電ができる環境を整えた。また、5GとWi-Fiを組み合わせた通信環境を導入し、通信干渉に強く、信頼性の高い競技環境を確保した。来場者に多彩な科学技術を体験してもらうため、スマート販売やVR鑑賞などが楽しめる「ロボットストリート」も設けられた。

大会組織委員会事務局の担当者は、次のように説明した。「我々は、具身知能ロボットの管理プラットフォームを構築しました。このプラットフォームによって、異なるブランドや機種のロボットを一元的に管理できます。その目的は、コア技術と重点分野におけるブレークスルーを実現することです。将来的には、超低遅延や複数機の連携、さらには空・地上・宇宙の一体化に向けた技術的課題を克服し、人型ロボットが人々の生産活動に広く浸透していくことが期待されます」。

応用シーン別競技を
先行して実施

今大会では、工業、ホテル、家庭、物流などを想定した応用シーン別競技に加え、組み立て、トッピング、家事、消防・救助、図書整理などのロボットハンド競技が新たに加わった。いずれも「疲れる、汚い、危険、難しい」とされる作業を想定して設計された。ロボットハンドでピンセットを使って豆をつまんだり、瓶の蓋を開けたりする競技では、ロボットの判断力、安定性、正確性が競われた。

実際のホテルを会場に行われた「客室業務」競技には十数チームが出場し、30分の競技時間内に、荷物の運搬、客室備品の補充、客室の整理という3つのタスクに取り組んだ。大きさの異なるスーツケースの運搬、水の配達、スリッパの回収、ベッドメーキングなどを通して、ロボットの「目・脳・手」の連携能力が総合的に試された。

客室業務競技の責任者は、次のように話した。「ロボットがタスクを完了した回数、途中で物にぶつからなかったか、動作が滑らかだったかなどを、審判が総合的に評価します。出場チームからは、最初のタスクである荷物の運搬は難度が高いのではないかとの声もありましたが、あえてこのタスクを設けました。大会を通じて検証と選定を重ねることで、商用化と周辺環境の整備を促したいと考えています。『刺激』を与えることで、ロボットはさらに能力を発揮するようになるのではないでしょうか」。

世界人型ロボットスポーツ大会組織委員会常務副主任で、北京市経済・情報化局局長の姜広智氏は、次のように語った。「ロボットが現場で必要とされる技能を磨き、大会で成果を残せば、受注を獲得し、商用化や実務への導入につなげることができます。大会で採用された競技規則の多くが、実際の技術検収基準となり、産業の振興を促すことになるでしょう」。

大会期間中には、多くの部品メーカー、投資機関、ユーザー企業、アプリケーションサービス事業者などの関係者が、国家スピードスケート館「氷のリボン」に集結し、技術交流や製品展示、商談を行った。